咳は、風邪やインフルエンザ、コロナなどのウイルス感染症の代表的な症状のひとつです。
咳は、気道に入った異物や痰を排出するための自然な反応ですが、咳が長引くと、気管支炎や肺炎などの重症化のリスクも高まります。
咳が止まらないと胸が痛くなったり、仕事や睡眠にまで支障が出てしまいます。
そこで、この記事では、咳に効くアロマをご紹介します。
アロマは、植物から抽出された精油を香りとして楽しむものです。
精油には、殺菌作用や抗炎症作用、免疫力を高める作用などがあります。
また、香りによって心身のリラックス効果も得られます。
咳に効くアロマの使い方は、自宅で簡単にできる3つの方法があります。
それは、アロママスクスプレー、アロマバス、芳香浴です。
これらの方法は、咳の原因や症状に応じて、効果的なアロマを選んで使うことができます。
それでは、それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
呼吸器系の症状に効くアロマの選び方と使い方
インフルエンザやコロナは、呼吸器系に強い影響を与えるウイルスです。
咳や鼻づまり、喉の痛みなどの症状は、日常生活に大きな支障をきたします。
また、ウイルスは空気中に広がるため、感染予防も重要です。
そこで、呼吸器系の症状に効果的なアロマを使ってみましょう。
呼吸器系の症状に効くアロマの種類
呼吸器系の症状に効果的なアロマは、以下のようなものがあります。
ユーカリ
ユーカリには、殺菌作用や鎮咳作用、鼻づまりを解消する作用があります。また、気管支を拡張して呼吸を楽にする作用もあります。ユーカリは、清涼感のある爽やかな香りです。
ティーツリー
ティーツリーには、強力な殺菌作用や抗ウイルス作用があります。インフルエンザやコロナの予防にも効果的です。ティーツリーは、ハーブのような独特の香りです。
ラベンダー
ラベンダーには、抗炎症作用や鎮静作用があります。喉の痛みや咳を和らげるだけでなく、不安やストレスを軽減する効果もあります。ラベンダーは、花のような甘い香りです。
ペパーミント
ペパーミントには、鎮痛作用や鎮静作用があります。喉の痛みや頭痛を和らげる効果があります。また、精神を刺激して集中力を高める効果もあります。ペパーミントは、ミントのような清涼感のある香りです。
これらのアロマは、単独で使っても良いですし、相性の良いものをブレンドして使っても良いです。
・ユーカリとティーツリーをブレンドすると、殺菌作用や抗ウイルス作用が強化されます。
・ラベンダーとペパーミントをブレンドすると、リラックス効果と集中力向上効果がバランス良く得られます。
アロママスクスプレーとは?
アロママスクスプレーとは、マスクにアロマをスプレーして、直接吸入する方法です。
インフルエンザやコロナの予防にも効果的です。
マスクには、水溶性のアロマを使うと良いです。
水溶性のアロマは、精油に水やアルコールなどを加えて溶かしたものです。
水溶性のアロマは、精油よりも刺激が少なく、肌にも優しいです。
マスクには、1回につき1~2プッシュ程度の量をスプレーしてください。
マスクは、使用後に洗って乾かしてください。
マスクスプレーの作り方
用意するもの
– 水溶性のアロマ(ユーカリ、ティーツリー、ラベンダー、ペパーミントなど10滴)
– 空のスプレーボトル(50ml)
– 精製水(45ml)
– 無水エタノール(5ml)
作り方
1. スプレーボトルに水を入れる。
2. 水溶性のアロマを選ぶ。
アロママスクスプレーを作るときには、アロマオイルの濃度を1%以下にすることが推奨されます。
濃度が高すぎると、肌や粘膜に刺激を与えたり、香りが強すぎたりする可能性があります。
50mlのアロママスクスプレーを作る場合は、アロマオイルは10滴程度が目安です。
香りの強さや好みによって、少なめにしたり、2種類以上のアロマオイルをブレンドしたりすることもできます。
3. アロマをスプレーボトルに入れる。1回につき1~2プッシュ程度の量が目安。強い香りが苦手な場合は、少なめにする。
4. スプレーボトルをよく振って、水とアロマを混ぜる。
5. マスクにスプレーする。1回につき1~2プッシュ程度の量が目安。マスクの内側と外側に均等にスプレーする。
6. マスクを着用する。香りが強すぎる場合は、少し時間をおいてから着用する。
7. マスクは、使用後に洗って乾かす。
マスクスプレーの水は、水道水ではなく精製水を使うのがおすすめです。水道水にはカルキや不純物が含まれている場合があり、マスクにシミやにおいが残る可能性があります。精製水は薬局やドラッグストアで購入できます
エタノールは、マスクスプレーに入れることで、除菌・抗菌効果や香りの持続力を高めることができます。
しかし、エタノールは肌や喉に刺激を与えることもあるので、敏感肌の方やアルコールに弱い方は入れない方がよいでしょう。
エタノールを入れずにマスクスプレーを作った場合は、保存期間が短くなります。
これは、水には細菌やカビが繁殖しやすいためです。
一般的には、冷暗所で約1週間程度が目安とされています。
ただし、気温や湿度、精油の種類や品質によっても変わりますので、使用前には必ず香りや色、濁りなどを確認してください。
異常がある場合は、使用しないでください。
逆にエタノールを入れると、保存期間が長くなります。
アルコールやオイルには殺菌・抗菌効果があるためです。
一般的には、冷暗所で約1ヶ月程度が目安とされています。
ただし、こちらも使用前には必ず香りや色、濁りなどを確認してください。
異常がある場合は、使用しないでください。
アロマバスとは?
アロマバスとは、お風呂にアロマを入れて、全身で吸収する方法です。
血行を促進し、免疫力を高める効果があります。
アロマバスには、精油をベースオイルや乳化剤などに混ぜてから入れると良いです。
精油は、水に溶けにくいため、そのまま入れると肌に刺激を与える可能性があります。
ベースオイルや乳化剤には、オリーブオイルやホホバオイル、ミルクやハチミツなどが使えます。
お風呂には、200~300mlの湯に対して、5~10滴程度の精油が目安です。
アロマバスは、38~40℃程度のぬるめのお湯で、10~15分程度浸かると良いです。
アロマバスの作り方
用意するもの
– 精油(ユーカリ、ティーツリー、ラベンダー、ペパーミントなど)
– ベースオイルや乳化剤(オリーブオイル、ホホバオイル、ミルク、ハチミツなど)
– 小さなボウルやカップ
– お風呂の湯(200~300ml程度)
作り方
1. 小さなボウルやカップにベースオイルや乳化剤を入れる。大さじ1~2杯程度の量が目安。
2. 精油を選ぶ。好みや体調に合わせて、1種類だけでも、2~3種類をブレンドしても良い。
3. 精油をベースオイルや乳化剤に入れる。5~10滴程度の量が目安。強い香りが苦手な場合は、少なめにする。
4. ボウルやカップをよく混ぜて、精油とベースオイルや乳化剤を溶かす。
アロマバスオイルとは、精油とベースオイルや乳化剤を混ぜて作るオイルで、お風呂に入れて使用するものです。
アロマバスオイルの保存期間は、以下のような要因によって変わります。
精油の種類
精油には、酸化しやすいものとそうでないものがあります。柑橘系の精油は酸化しやすいため、保存期間が短くなります。一方、樹木系の精油は酸化しにくいため、保存期間が長くなります。
ベースオイルや乳化剤の種類:ベースオイルや乳化剤には、酸敗しやすいものとそうでないものがあります。例えば、ミルクやハチミツは酸敗しやすいため、保存期間が短くなります。一方、オリーブオイルやホホバオイルは酸敗しにくいため、保存期間が長くなります。
保存環境
保存環境には、温度や湿度、光などが関係します。温度が高かったり、湿度が高かったり、直射日光があたったりすると、アロマバスオイルの劣化が早まります。冷暗所で保存することがおすすめです。これらの要因を考慮すると、アロマバスオイルの保存期間は、約1ヶ月から半年程度が目安となります。 ただし、これはあくまで目安であり、使用前には必ず香りや色、濁りなどを確認してください。異常がある場合は、使用しないでください。
芳香浴とは?
芳香浴にはアロマディフューザーやマグカップを使用します。
アロマディフューザーは、精油を水に溶かして、空気中に拡散する器具です。
部屋全体にアロマを広げることができます。
アロマディフューザーに、水と精油を適量入れて、電源を入れてください。
精油の量は、水の量に応じて調整してください。
一般的には、100mlの水に対して、5~10滴程度の精油が目安です。
アロマディフューザーは、就寝前やリラックスタイムに使うと良いです。
アロマディフューザーは、専用の器具が必要ですが、マグカップで代用する方法もあります。
その場合は、以下の手順で行ってください。
– マグカップに熱湯を注ぎます。
– 熱湯の中に精油を2~3滴垂らします。
– 湯気と一緒に上がる香りを鼻から吸い込みます。
この方法は、アロマディフューザーと比べて香りが広がりにくいですが、直接吸入することで呼吸器や粘膜に効果があります。
マグカップを使用するので、誤飲しないように注意してください。
アロマディフューザーとマグカップの違いは、香りの拡散力と吸入方法にあります。
アロマディフューザーは、部屋全体に香りを広げることができますが、マグカップは、鼻から直接香りを吸い込むことができます。
どちらの方法も、アロマの効果を得ることができますが、目的や状況に応じて使い分けると良いでしょう。
咳に悩んでいる方は、ぜひ試してみてください。
アロマは、咳の症状を和らげるだけでなく、心身の健康にも良い影響を与えます。
自宅で簡単に作ることができますし、市販のものを使っても良いです。
アロマの香りは、好みや体調に合わせて、自由に選んでください。
アロマ療法で、咳とおさらばしましょう!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
ナマステ✨